【波照間島】思いつきで日本最南端の島へ

 石垣島旅行の4日目

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朝起きて朝食の後、目的もなく石垣島離島ターミナルへ。
八重山諸島の離島へと出るフェリー、石垣島が生んだ大スター具志堅洋行の像を見る。

具志堅洋行は現役当時圧倒的に強かったというのは知識としてはありましたが、石垣島では大スターなのだとよくわかる。


時間は11時過ぎ、次出港するフェリーは11時45分発の波照間島行き。
日本最南端の島かあ…、空席もあるなあ…、今日中に石垣島に帰って来れるなあ…。
気が付くと日本最南端の有人島波照間島行きのフェリー乗船券を購入していました。

石垣島と波照間島間の航路の所要時間は60分強。
途中八重山諸島の島々の横を掠めていく。(写真は多分黒島だったと思う。)

13時前に波照間島に到着。
直ぐに行けるという理由だけで来たため、特に目的もない。
それでも折角来たのだから、日本最南端之碑を目指すことにする。
そのために現地にてレンタサイクルを手配。
当たり前と言えば当たり前だが、日本最南端の有人島。
クレジットカード始めとした各種電子決済はほぼ未対応であり、決済手段は基本的に現金のみ。
レンタサイクルに金を払い、手持ちの現金は底をついた
飲み物も持ってきていないので、喉が渇いても水を飲めない
気温30℃の中、鬼の波照間島サイクリングの始まり。
自ら望んでここまで来たが、これは無計画観光罪としての代償である。

港は島の北側にあり、ここから反対側の日本最南端之碑を目指す。
島一周道路を反時計回りに走る。
A_波照間船客ターミナル

B_底名溜池展望台

C_日本最南端の自販機

D_日本最南端之碑

E_波照間島星空観測タワー

F_ニシ浜

無一文でも、ただ自転車を漕ぐだけで気持ちがよい。
こんな絶景の中を風を切りながら自転車で走る経験は、ここ波照間島でしかできないだろう。
ゆずが夏色の作詞したのは、きっとここ波照間島に違いない、そんな気分になれる。
長い長い下り坂を、自転車のブレーキ握りしめず、加速して加速して走り抜けていく。
うん、夏色の歌詞はここではないな。

島の南西にある底名溜池展望台
ここに来るのには苦労した、とにかく苦労した。
繋がっているように見える道はいくつかあるが、ほとんどは行き止まり。
それも、藪を突っ切り砂利道を超えた先で行き止まりになっているから質が悪い。
2~3回道を間違えて、行くのは諦めようかとさえ思った。
それでも何本目か分からない脇道に入り、到達。
(マップ上のルートで行くと間違いなくた辿り着けない事は覚えている、何処で曲がればいいかは忘れた。)

海のそばにある小さな展望台、というよりも小さな石垣。
お世辞にも立派な展望台といえる構造物ではない。
それでも周囲に建物がなく、起伏の少ない島であり、少し高い場所に上るだけで絶景である。

途中、日本最南端の自販機に立ち寄る。
南の島、当日は快晴で喉も乾く、ああ水を飲みたい…。
しかし、東京とは違い当然電子マネーは使えない、対応しているのは現金決済のみ。
日本最南端の自販機にて電子マネーをタッチするも飲み物が買えない愚か者をやってきました。
(写真載せようとしたが、筆者が自販機にクレジットやらICやらタッチし遊んでる写真しかなかったのでやめた。)

日本最南端之碑へ至る、ここが日本の南の端。
日本の陸地はまだあるが、そこは一般人が立ち入れない無人島。
ここが人が立ち入れる中で日本の最も南端なのである。
少しの時間だけだが、日本で最も南にいる人間になる。
見渡す限りの青い海、太平洋。
これより先に日本人は住んでいない。
絶景である、思い付きとはいえここ波照間島まで来て本当に良かった。

今はもう閉まっている波照間島星空観測タワー
かつてはここで天体観測ができたのだとか。
昼間でもこの建物の上からはきっと絶景であろうが、現在は施設内に入ることはできない。
周囲に街灯はなく、開けているこの場所であれば、夜には満点の星空を望めたのであろう。

波照間島を自転車で1周。
約13km、2時間のサイクリング。
とはいえ途中底名溜池展望台に行くのに迷いに迷ったため、この分で筆者は+3kmは走っているだろうし、30分は無駄にしている。
それでも、ゆっくり立ち止まりながら自転車を漕いでも2~3時間で1周できるだろう。

石垣島へ戻るフェリーの時間まで、波照間島の北側にあるニシ浜で過ごす。
波照間島には他にもビーチはあるが、ここは自転車でも行ける舗装された道路につながっている。
本当に美しいビーチである。
白い砂浜に澄んだ海。ここに来て良かったと心の底から思える。
石垣島のビーチも美しかったが、ニシ浜はレベルが違う。
石垣島のビーチは、所謂リゾートとしての美しさ。
ニシ浜は人が足を踏み入れるのを躊躇させるような、そのままの自然の美しさ。
穢れのない、聖域とでもいうのであろうか。
聖域などど大それた表現をしたが、ここは泳ぐこともできる。
当日は天気もよく、泳いでいる人もいた。
残念ながら筆者は何も考えずに波照間島まで来てしまった為、全身を海に入れることは叶わず。
足先だけで我慢してきた。
ああ、しっかり下調べしていたら、絶対に水着を持ってきていただろうに。
これが無計画観光罪の罰則なのであろうか。

石垣島へのフェリー出港時間が近づいてきたため、波照間船客ターミナルへ戻る。
ここで知ったのだが、船客ターミナル内の一部店舗ではクレジット決済が可能であった。
何ならクレジット決済可能なレンタサイクルもあった。
クレジット決済にて、ビールと波照間島土産を買う。
沖縄といえばオリオンビール。
波照間島を1周してカラカラに乾いた喉に、オリオンビールが染み渡る。
因みに、クレジット決済は可能だが通信環境が不安定で時間もかかる為、やはり現金を持っていくべき場所なのだと思う。

日本最南端の有人島、波照間島。
静かで本当にいい場所であった。
いつの日になるかは分からないが、また訪れよう。

波照間時から石垣島へ向けてのフェリーは16時50分発。
こちらの所要時間は約80分。

この日の夕食は石垣島の港付近の居酒屋。
八重山諸島の海で水揚げされた魚の刺身。
知っていたり食べたことがある魚もあれば、東京では名前すら聞いたことない魚もある。
味、香り、脂分、噛み応え、どれも異なった特徴がある、これが旅の楽しみである。

この夜は居酒屋でお酒を飲み、他にも八重山諸島の料理を堪能して時間が過ぎていく。
幸せな時間である。

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